課題整理総括表の活用 後編その2

合同会社鐵社会福祉事務所 代表社員てつ福祉相談室 管理者鐵 宏之

前半では課題整理総括表が開発された背景や活用場面について解説しました。後編では課題整理総括表の左側について解説しました。今回は課題整理総括表の右側について解説します。

見通し
課題整理総括表の左半分により情報の整理がされました。これをもとに今後の「見通し」を言語化する項目です。課題整理総括表の但し書きには、※5「要因」および「改善/維持の可能性」を踏まえ、要因を解決する為の援助内容と、それが提供されることにより見込まれる事後の状況(目標)を記載する、とされています。「目標」の文言がありますが、ケアプラン2表の「長期目標・短期目標」の目標とは異なります。そもそも課題整理総括表はケアプラン作成の前段階、アセスメントを整理する位置づけでありこの時点ではケアプランの長期目標や短期目標は考えません。課題を解決するために必要な援助(サービス名称ではない)とそれによりどのような状況を目指すのか、という意味合いです。
記載例【※3要因】により【※2現在の状況】であるが、【◯◯(具体的な援助内容)】によって【△△の状態】になる見込み。...

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