法改正特設ページ

ケアマネジャーを紡ぐ会名誉会長の宮﨑です。

今回は、今からお伝えする事を、どうしても、皆さんにご報告する必要があったので、特設ページを設けました。

結論から、先に申し上げますと
今回の法改正によって、特定事業所加算の要件から、「運営基準減算の適用を受けていないこと」これが、外された事について、紡ぐ会がどれほど尽力したかの物語です。

さらに、わたしは、残り僅かな命の灯火の中でも、最後の最後まで、行動する事の大切さを、みなさんにお伝えしたいので、併せて、宮﨑直樹、セミファイナルの物語で御座います。

厚労省からのメッセージ

まず、今回の法改正は、厚労省が推し進めている居宅介護支援事業所の大規模化を目指していることを、実施しているところからすると、ここ数回の改正では、群を抜いて、メッセージ性が強く出たと感じています。

わたし個人的には、単独居宅を長年営んできて、ある程度大きな規模感で経営が出来ているので、100点の法改正とはもちろん言えませんが、一定以上の評価をして安心感を覚える内容となったのは、間違いない事実です。

ただ、ケアマネジャーを紡ぐ会の初代会長として、今回の訪問介護のマイナス改定については、介護職の処遇改善を強く訴えてきた自分としては、憤りを感じています。ここ数年、厚労省の尽力もあって、少しずつではありますが、処遇改善が行われてきましたが、ヘルパーの高齢化問題、人材不足問題等様々な課題がある中で、日本の平均年収に遠く及ばない現状のなかでのマイナス改定は、現場のモチベーションに一定以上の影響が出ると思います。

居宅介護支援費プラス改定の影響

そのような中で、居宅介護支援費については、プラス改定であった為、個人的には、経営者として悔しいですが、素直にありがたいと思ってしまいます。

簡単な部分のみの説明となりますが、例えばプラン料と事業所加算ですが、

基本報酬が要介護1・2では、10単位、要介護3以上では、13単位、特定事業所加算は、14単位上がりました。

1件のケアプラン料が100円程度上がったところで、小規模の居宅に取ってはあまり旨味のない改定です。

例えば、1人ケアマネでやっているところで、39名の利用者がいたとしても、

39件✕10単位がおよそ7割、13単位がおよそ3割で

しかし、これが、厚労省が推し進めている大規模化した、居宅介護支援事業所となると大きく話は変わっていくのです。

例えば、5名のケアマネジャーが所属して、特定事業所加算Iを算定したとします。

いまから例える事業所は、実在しないかもしれないし実在するかもしれない、もし実在してもそれは、数少ないスーパーパワー居宅とでもいいましょうか。

それはどんな事業所かというと、逓減性を活用して最大限、利用者を獲得しているという、夢のような、事業所があったとします。(しかも、稼働率は驚異の100%。すんません・・・計算し易いだけです・・・)

44件✕5名のケアマネ✕(10単位がおよそ6割、13単位が4割+特定事業所加算の上がり分14単位)

さらに、中身を紐解いていくと、これは、居宅介護支援事業所だけではないですが、BCPの策定や高齢者の虐待防止の未実施などで、出来ていない事業所は減算となります。

1人や2人でやっている小規模の事業所には、作成等、負担が大きいので、やはり、これも厚労省側から、大規模化しなさいというメッセージと受け取る事もできるでしょう。

「あれ」について

また、事業所の割合を伝えるという訳のわからない「あれ」優勝じゃないですよぉ、あれは努力義務になりました。

廃止してくれれば、もっと心がスッキリしたのに。。。

紡ぐ会とは、別物なので、あれなんですが、わたしが経営する介護屋みらいは、

努力義務も出来る範囲ですが、なるべく最小限の手間で出来る工夫をして、実施しているので、「あれ」継続する事にしました。意味わからんって思ってるんですけどねぇ。

まぁ半年に一回、自分たちが、胸張って単独居宅として公正中立に支援が出来ているかの指標には多少なるかなぁって思って、続ける事にしました。

今日は、細かいところまでコメントしたら、本題に辿りつく前に、ステージ4の末期も末期、主治医からは、「今年の桜は見れません」宣告を受けて、あと数週間の命が尽きてしまうので、先に進みます。

今回の目玉は冒頭でお伝えした通り、特定事業所加算の要件が緩和された事。

これ、何で、報道が小さいんだろう。

これ、革命的な事なのに。

ケアマネ同士の会話で、「あそこ運営指導で、250万返金くらったって」「わたしの知っているところ1000万だったみたいよぉ」と恐怖の会話をよく、見聞きしたと思います。これの原因がこの「運営基準減算の適用を受けていないか。」になる訳です。

ここ、細かく説明しませんよ。ここから、しっかりついてきてください。

いま、ちょうど、癌の痛みが強くて、頭が働かないけど、ここでやめたら、

続き書く前に、お空に行きそうなんで、今の自分にできる範囲で書きますから、説明が足りなくても、察してください。あぁぁ、背中いたぁい。。。

運営基準減算の「罪と罰」

この運営基準減算、わたしは、ずっと「罪と罰」が合ってないと主張してきました。

今から伝える例えって昔は抵抗なかったのですが、今の時代こういう例えも許されない気がしますが、しつこいようですが、末期も末期もなんで、どうか、暖かい目でこれから下の文章も最後まで、見届けて頂けたらと思います。

万引きを肯定しているわけでは無いのですが、万引きを用いて例えます。

万引きは悪いことです、絶対にダメな事ですが、これで例えるのが一番しっくりくるので。(いやぁ世の中の薬がこんな状態でも効いてるなぁ。あぁ、発信しづらい世の中になったなぁ)

コンビニで、キットカット万引きしました。見つかった時に、「あなたが盗ったものは、キットカットだけど、店としては、今日、ここにあるすべての商品を買い取ってください。1000万となります。」

そんな事言われてたんですよぉ。キットカット、パクっただけじゃぁん・・・

これは、本当におかしいって、思っていました。

プチ自慢を一つ、介護屋みらいは、何度も実地指導、運営指導を受けてきました。(もう、10年以上、2店舗でやっているので。)

しかし、返金どころかいつも褒めていただいて、文章による改善通知すらない時もあるくらいです。だから、介護屋みらいに取っては、この運営基準減算が要件から外されても、外されなくても、影響がないのです。

しかし、この特定事業所加算の「運営基準減算の適用を受けていないか。」については、どうしても納得がいかずに数年前ですが、実は裁判をしようと考えて、弁護士とも意見交換をしていたのです。そしたら、コロナ禍になりそれどころじゃ無くなって、コロナが落ち着いたら、がん末期。。。

ここでの紡ぐ会の思考回路としては、「わたしたちは、ケアマネの代弁者で、しかも、闘うべきところは、戦い、歩みを共にできることは、手を取り合って、前に進み、様々な問題や課題を是々非々で国とも皆さんとも、向き合って行くんだ」

だから、この運営基準減算は、利用者や家族にとって、目の前で真面目に向き合っている人生最後の相談援助者であるケアマネジャーが、一発のミスで数百万の返金の可能性がある。

そんな状態で働くという事は、一定以上の恐怖を感じながら、利用者や家族に対人援助をしているわけです。これって正常な状態でしょうか。

これは、力ずくでも、政治的なアプローチでも、純朴な現場の声を国に届けて貰える立場の人でも、国に、この「罪と罰」の是正のチャンスがあれば、何とか伝えてほしいと、ありとあらゆる行動を起こすことが、紡ぐ会の責務だと考えました。

裁判はコロナも有り、諦めたのですが、超ロビー活動をしてくれる人たちに、

ロビー活動をしたんです。

その結果、その方から連絡があり、「宮﨑さんの提出してくれた書類をこちらで厚労省に提出できるように作成し直して、運営基準減算の回避のために、これほどの労力が必要であって、業務効率化の逆行を行っている事を厚労省に提言させて頂きました。結果はわかりませんが、わたしも全力をつくしました。」

あとは、待つのみです。

そして、その日がやってきました。

要件から外れた。

これは、本当に居宅介護支援事業所としては、革命的な法改正です。

少しのミスで何百万もの返金があったら・・・

しかも、それは、悪意のない凡ミスでも、そのミスをしたケアマネジャーは、会社にも居づらくなり、責任を取ってなのか、気まずいからなのか、ほとんどの方が退職されます。

これは本当にそういう事が起こった何人もの社長さんから聞いた話しです。

さらにいうと、多くの社長はミスをしたケアマネに辞めないで、「一緒にもう一回頑張ろう」と声をかけても辞めてしまう。

(ちなみになる話・・・経営者としては、これで辞められるのが、一番ダメージがデカいです。なぜなら、返金した挙句、ケアマネが退職したら、求人広告費用をかけて募集しても、ケアマネがなかなか来ない状況となり、結局そのケアマネが担当していた利用者を他事業所に放出し、売り上げが下がる。マジで踏んだり蹴ったりです。)

ここから、解放されたんです。

わたしは、最近「死にSOON」なので、すぐに泣いちゃうのですが、「要件から外れた。」この一方を報道で見たときにマジで号泣でした。

そんな中、わたしの代わりに(代わりってわけじゃないけど、自分の手柄にさせてくださいよぉ)厚労省と接渉(接渉までの表現は大袈裟かなぁ)をして下さった方ら連絡が入りこのように言って頂けました。

「これは宮﨑さんのこれまでの集大成の結果ですよ。宮﨑さんに会ってなければ、きっと、厚労省を説得出来ませんでした。」

(ほら、わたしの代わりにって表現でもいいでしょぉ)

「死にSOON」のわたしに、最高のプレゼントをくださいました。

なんか、救われた。マジで救われた。自分がやってきたことは間違いじゃなかった。いま、まさに自分の人生は幕を閉じるけど、後悔は無い。

先日、父親に「親より先に死ぬのは親不孝だ、でも、お前はお父さんの子供に生まれてきてくれて、よかったよ、ありがとう」と言われました。

自分もすぐに、「俺も親父とまっこちゃん(母親です)の子供でよかった」と

伝えました。

後悔は無い。やるべきことはやった。家族への感謝も伝えた。

このまま話がそれますが、やるべきことをやった結果としてわかりやすいのがもう一つ、東京都のケアマネへの補助金も、紡ぐ会が大きく関わっています。

(東京都の認知症の人の社会参加推進事業、これの予算化についても、ななしょくプロジェクトが、これまた大きく関わっています。紡ぐ会やばくないっすかぁ。おじさん2人で始めてコツコツやってたらここまで来たんスよぉ。)

ちなみにこちらは、報道でも誰が動いたか出ているので、ここで改めてお礼を申し上げますが、東京都議の後藤なみ議員(足立区選出)この度は、ケアマネにも何としても処遇改善をしてほしいという我々の意見を都政に届けて、実現してくださった事。誠にありがとうございます。
まだ、後藤都議が議員になる前からのお付き合いですが、本当に、本当に、ご立派になられて?

さて話は戻りますが、これからも紡ぐ会は、政治力にも頼りながら、自分たちの処遇改善を勝ち取りたいと行動をしていきます。

どうか、みなさん。

自分が動いたって何も変わらないとか、誰かがやってくれるだろうとか、甘えを捨てて、動き出してみませんか。

焚きつける

先日、紡ぐ会の会員さんから、わたしの講義を聞いた後に会社の運営方針を変えて、それが上手くいっているから、どうしても、はじめましてでも、見舞いに来たいって事で連絡を受けて、お会いしました。

41歳の素晴らしい壮年の彼と、2時間半、介護保険について、経営について、政治について、今、自分ができる全ての力を、その彼に伝えました。

わたしは、最後の最後まで、自分の役割を果たしたい。

彼に最後、次の統一地方選挙に出る事を約束させました。守られるかわからないので、早速、政治と介護を紡ぐ会の議員から、彼に連絡させました。

するとすぐに、2月5日に会う約束をしたとの報告を受けました。

これで、自分がいなくなったあとも、私の仲間が、彼の背中をさらに押して、政治の道まで伴走できる。

そんな彼にも一言

マジで今まで、ケアマネや介護職を、何人も焚き付けて地方議員になって貰ったけど、俺の命は後僅か。俺が背中押せるのは、お前が最後。

お前とは、人生でたった、2時間半のお付き合いだったけど、時間の長さが全てじゃない事も沢山ある。

俺が死んでも、俺の仲間が、お前をロックオンしたから、どうせ逃げられません。

これも、わざわざ、俺んちまで、飛び込んだお前の人生なんだ。

この一瞬で、今まで考えもしなかった道が示されたんだ。

人生って不思議なものですねぇ♪

さすがに、みなさんにここまでしろとは、言いません。

でも、自分ごととして、前を見ていきましょうよ。

俺が、今、死ぬ。

きっとこのタイミングで死ぬ役割があったんだって、将来、息子が、大きくなった時に、みんなで伝えてほしい。

あなたのお父さんは、偉大だったよぉって。

わぁ

最後、わけわからん、自己満に走った。

自己満と言えば、厚労省との接渉をしてくださった方に、一応この文章が大丈夫かどうか、確認を取って頂いたのです。すると、こんな返事が返ってきました。

「3度熟読させて頂きました。宮崎さんの魂が、具現化された宮崎さんらしい文章です。

しかし、まだまだ遠慮が入ってしまっているような気がします。今回のこの運営基準減算については、宮崎さんが、これまで多くの方々に無償で伝え続けてきた【みらい方式】の集大成じゃないですか。

その【みらい方式】を宮崎さんの話を聞いて心を揺さぶられた多くの方々が、この運営基準減算は本当にキツい。

こんなに理不尽な事なんだと、こんなにリスキーな事なんだと。

だからこれだけの事をしないといけないんだと。

これは本当に正しいのかと。

ただ、法律である以上、従うしかないと諦めていた方々に宮崎さんが、こんな事は間違っていると伝え続けた結果じゃないですか。

全て説明するのは大変なので、要約すると、今回のこの法改正の思想の始祖は宮崎さんなんですよ。

もっとその部分、特に【みらい方式】の研修会の事を伝えるべきです。

そこからすべては派生しているんですから。

もっと胸を張って

『俺が日本を動かした』

『そして俺たちが介護保険法を変えた』

くらいは言ってくれないと。

紡ぐ会のホームページに一生残る文章です。

もっと紡ぐ会の皆さんと変えた結果だと説明しましょうよ

正解なんてないのですから、宮崎直樹として今回の改正に与えた可能性を全部言ってやりましょう」

これ、この返信を載せさせて頂きます。これが一番。

自分の言葉より、これが一番。ありがとうございます。

俺の人生は、多くの素敵な方に囲まれた人生だった。

この記事は、俺の自己満足なのかもしれない。

でも、そのくらい、最後に自己満させてくださいよぉ?

これが、紡ぐ会での世の中に出す。自分のセミファイナルになると、思います。では、ファイナルで再開(再会)しましょう?