ケアマネとして長く働くために必要なこと!第3話:利用者への熱意

単独型居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャー
元・医療法人系居宅介護支援事業所管理者
カイゾウ@在宅ケアマネ12年目!!

現役ケアマネ視点でケアマネ業務や介護のあれこれを定期発信しています。

新人・ベテラン双方の「心持ち」と
「介護に対する想い」があればケアマネは長く続けられる。

第3話:利用者への熱意

読者の皆様こんにちは!
どーもカイゾウです。今回は第3話目。折り返し地点になりました。
今回と次回最終回でケアマネを長く続けるために必要なことをまとめていきたいと思います。
お付き合い頂けると嬉しいです。

そんなこんなで今回は「利用者への熱意」について考えたいと思います。
皆様「ケアマネになる」と決めた時、どのような気持ちでしたか?
「現場での介護は年齢的にも体力的にも厳しいから」
「利用者ともっと色々と時間を使って話す時間を作ってみたい」
「ケアマネになって連携のハブとなって利用者を支援したい」
などなど一人一人理由は異なると思います。

理由は異なれど、ケアマネになった皆様に共通している点。
それは利用者に対する想いではないでしょうか。むしろそうであってほしい。
ケアマネは利用者に対する熱意があるからこそ、連携の中心になれると私は思っています。
ただ、その熱意もエネルギーの方向性を間違えてしまうと利用者にとってもケアマネにとってもツラい状況になってしまう… … 。

ケアマネの仕事って?

ケアマネの仕事を一言で説明するなら「利用者が希望する生活を知り、情報を精査して何が最善なのかを『考える』こと」だと私は思っています。

ただ、これが「正解」ではありません。ケアマネの仕事に明確な答えはないのが現状です。

ケアマネの仕事はケアプランの作成が主な役割ですが、それだけをやっていれば良い訳でもありません。
利用者個々に応じた支援をその都度「考え」対応する必要があります。
可能な限りベストに近づける。その方法を考えるのがケアマネの仕事だと私は思います。

その為には利用者・家族とのコミュニケーションやサービス事業所との関係性構築は欠かせません。

いつの間にか熱意が変な方向へ行ってしまう時…

「利用者の為に」そう思い日々仕事をしていても、ふと気づくと流れが悪くなったりすることがあります。

一生懸命に取り組んでいてもいつの頃からか利用者・家族の言いなりになっていたり… … 。
また時にはサービス事業者から言われたことそのままに支援を進めてしまったり… … 。
逆に、自分の仕事への取り組みに絶対的な自信を持ってしまったり… … 。

ケアマネは利用者やサービス事業者から様々な意見や情報を集約することになります。
そして自ずと職種として中心的な役割を担うことが求められる。
いつの間にか自分が見えなくなり、苦しくなったり、そこから流れが悪くなったりするかもしれません。

そうなった時に必要なことは「自分」を主に考えるのではなく、俯瞰したものの見方をすること。
自分を「主」に考えるとは、「良い人に見られたい」とか、「自分が正しい」とか、「自分」を主語に考えることをここでは指しています。

自分の「感覚」だけではなく、「事実」に目を向けて物事を見てみてください。

何も「考えず」に感覚だけに頼っていると、いつの間にか自分の立ち位置が分からなくなったり、視野が狭くなることがあります。
熱意を持って取り組んでいる人こそ、一生懸命さから流れが悪くなることがあると私は思います。
そんな時は一度立ち止まってゆっくりと「考えて」みましょう。

「自分軸」とはよく良い意味で例えられることがありますが時と場合によると思います。
とくにケアマネという仕事においては「自分」を軸に考えるよりも、俯瞰して様々な「軸」からモノを見た方が上手くいくことが多々あります。

感情に捉われずに心は熱く頭はクールに立ち回れるように「考えて」いきましょう。

誤解しないで頂きたいのが、感情が出ることが悪い訳ではありません。
感情を上手くコントロールして、目の前の利用者の為に心にある熱意というエネルギーを正しく循環させて「良い流れ」が出来るように意識して頂ければきっとケアマネとして楽しく仕事が出来るのではないかと思います。

私は熱い想いで働くケアマネ仲間がたくさん増えると嬉しいと思いこの記事を書いています。

辛くなったらぜひ一人で悩まず、同じく懸命に取り組んでいるケアマネ仲間に相談して見てくださいね。きっと何かいい方法が見つかるかもしれません。

次回は仲間との距離感や仕事と自分の時間との向き合い方について書いて締めくくりたいと思います。

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