これからの居宅経営について思うところ

山梨義正
ケアマネジャーを紡ぐ会静岡支部長
合同会社Yet代表社員

くどいようですが「静岡の山梨」です

|来年度の法改正をふまえ、これからの居宅介護支援事業所の経営について今思うこと

来年度の介護保険改正についての議論がいよいよ始まりましたね。

基本報酬は引き上げられるのか?

新類型の報酬はいったいどうなるのか?

ケアマネジャーの更新制度が廃止となることは決定したが、義務化された研修はいったいどのような形態になるのか?

気になる点は複数あって、これからの動向が気になりだす今日この頃かと思います。

当社も開業して12年目を迎え、今年からケアマネを増員し新たなチャレンジを始めたところです。今回はそこに至った思いと経緯をコラムとしてお伝えしたいと思います。

単独型居宅介護支援事業所として開業し、昨年末で11期目が終了しました。おかげさまで2期目から10年連続で黒字を達成することができました。なんだ自慢話かよと思われる方もいるとは思いますが、ええこれは自慢です!

しかし、メディアや近しい人達から流れてくる話は、ケアマネのなり手不足だとか、ケアマネを募集してもなかなかこないからケースを引き継いでほしいだとか(当社としてはありがたいですが)、業界全体で明るい話題が少ない。

このコラムを読んでくださっている方たちは、ケアマネジャーを紡ぐ会に片足を突っ込んでいる人たちなので、宮崎名誉会長の業務効率化研修を受講したり、産業ケアマネの資格を取り活動していたりと、前を向いて活動しておられる方が大半だと思います。

ただ、多くのケアマネジャーは、毎日書類に追われ、シャドウワークを断れず、いつ辞めてやろうかなんて考えながら仕事をしている、そんなことを考えながら仕事をしているのではないかと思えてしまうのです。

ケアマネジャーを紡ぐ会の事務局長太田耕一郎さんが、先日のコラムで宮崎名誉会長と業務効率化研修のため全国を回りだして気づいたと言ってた

**「あ、これはビジネスの話じゃないんだ。99%のケアマネの『苦しさ』を救う話なんだ」**

ケアマネジャーがストレス溜めずに効率よく仕事をする方法でケアマネを救うことができるのなら、ストレス溜めずに効率よく仕事をする環境を作ることでもケアマネを救うことができるのではないか。

じゃあ、自分がその環境を作ればいいんだ。

そうすれば胸を張って

『仕事はケアマネジャーをしてます!』

って言える人たちが増えていって、周りがケアマネジャーっていいなあ、うらやましいな、と思われるような職種になっていくのではないかなとの思いに至りました。

そのために、自分の会社で働いてくれている職員やこれから働きたいと思って入社を希望するケアマネが、少しでも満足度を高めてもらえるような仕組づくりをしていこうと思い動き出しました。

AIやICTを活用しての業務効率化や、ペーパーレスへの取り組み、もちろん段取り8割実行2割の業務効率化の実行、それらをトップダウンでやるのではなく、一つ一つ管理者や各職員に確認をし、自分たちのためになると思ったら導入するようにしています。

周りに言われるからとか、とりあえずやっておけばいいとかでは、本当の効率化にはならないと感じているからです。

例えば、とても素晴らしい仕組みやシステムがあったとします、そこに対してすぐに慣れることができる人と、とても時間がかかってしまう方がいます。すぐに対応できる人にとっては素晴らしいシステムかもしれませんが、そうでない方はそこにたどり着くまでに仕事すら断念してしまうことになりかねないからです。もちろん努力はしてもらいますが。

ケアマネジャーを紡ぐ会の業務効率化研修では、ケアマネジャーは相談援助職だと伝えています。なので、どんなに素晴らしいシステムがあっても一番大事なのは人であって、仕組やシステムはその人を生かすための道具でしかないと私は思っています。

これからの居宅経営で一番大事なのは

『人』

ここを大事にできるか否かが、これからの居宅経営で生き残っていけるかどうかカギとなっていくと感じています。

最後に、2027年度の改正は居宅介護支援事業所にとって厳しいものになるのではないかと予測をしています。しかし、一番大事なのは人なんだということを忘れずにケアマネジャーとして仕事をして行って欲しいなと思っています。