―「産業ケアマネ」商標登録、二戦二敗のお話―

ケアマネジャーを紡ぐ会 二代目会長
進 絵美(すすむえみ)

資格の名前が、仕事をしてくれるわけではない

皆さまこんにちは。

ケアマネジャーを紡ぐ会二代目会長の進(すすむ)です。

「産業ケアマネ1級」の進(すすむ)です。

最近ふと思い出したのですが・・・

「産業ケアマネ」は、商標登録されていません。

商標登録しないのか?

先日ご質問いただくことがあり、

そういえばと思い出しましたので皆さまへも共有です。

申請を忘れていたわけではありません。

ちゃんと出願しました。

しかも、2回(笑)

一度「拒絶」されました。でも「もう一度お願いしたら、

今度はいけるかもしれない」と挑戦しましたが、

特許庁はそんなに甘くありませんでした(笑)

見事なまで二戦二敗(2020年、2022年)

こちらの熱意は変わりませんでしたが、

特許庁の判断もまったくブレません。

拒絶の理由は、「公的資格と誤認を生じるおそれがある」。

さぞ悔しかっただろうと思われるかもしれません。

ですが、意外と冷静でした。

それどころか、ケアマネジャーを紡ぐ会では、

この二度の拒絶査定をネタにして、

産業ケアマネを紹介していた時期もあります。

「実は、商標登録を2回断られましたwww」

紡ぐ会は、隠すどころか人前で披露してました。

(先代会長、宮﨑なおきが率先して!)

商標登録できなかった拒絶査定を、

資格の広報にはしっかり使う。

転んでも、ただでは起きません。

申請費用をかけた分以上は取り返す!!!

それがケアマネジャーを紡ぐ会です。

そして、笑ってネタにできたのは、

産業ケアマネを創設した当初、この名称を知る人はほとんどいませんでした。

企業で名乗っても、「何するんですか?」と聞かれるところからのスタートです。

名称だけ見ても、何をする人なのか分からない。

商標も取れていない。知名度もない。

なかなか潔いほど、何もありませんでした。

だからこそ、あちこちで活動してきました。

会う人、会う人に自分たちの活動を話す。

経営者や人事担当者の話を聴き、従業員の実態を調べ、

研修を行い、相談窓口をつくる。

管理職が相談を受けた際の対応を伝え、

介護離職を防ぐための社内体制を一緒に考える。

従業員の困りごとを解決するだけではなく、

働き続けられる環境を整え、人材の定着につなげる。

介護の専門性を、企業の課題解決に変換する。

それが産業ケアマネの仕事です。

一つ、またひとつと企業支援を積み重ねるなかで、

契約が生まれ、相談事例が増え、研修や両立支援の仕組みが形になっていきました。

そして実績に光が当たるようになると、

「産業ケアマネ」という名称にも光が当たり始めました。

資格の名称が先に評価されたのではありません。

仕事の実績が、

資格の名称を社会的価値へ押し上げたんです。

資格を創設しただけで、仕事は生まれませんでした。

資格の名称が仕事をしてくれるわけではありませんもんね。

資格を持つ人が企業の課題に向き合い、

必要な支援をつくり、結果を積み重ねる。

その実績の積み重ねによって、初めて資格の名称に価値が生まれました。

「産業ケアマネ」という名称を、

商標として独占することはできませんでした。

でも私たち産業ケアマネは、社会への発信や企業支援の実績によって、

この名称を社会へ届けてきました。

資格の名称の価値は商標ではなく、実績によってつくられます。

それなりに知名度を経た?

今となってはあまり話をすることもなくなっていましたが、

二度の拒絶査定は、堂々と笑って話せる紡ぐ会の歴史です。

三度目の出願予定ですか?

今のところ、ありません。

その時間があるなら!

企業支援へ出向きます。