福祉・医療制度改革ズームイン(18)深まらなかったケアマネジメント有料化論議の「喜劇」

ニッセイ基礎研究所上席研究員三原岳

歴史は繰り返す。最初は悲劇として、次に茶番劇として――。19世紀のフランスでナポレオン3世による帝政が復活した時、社会主義を提唱したカール・マルクスは自著で、このように揶揄しました(『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』)。つまり、歴史では似たような事象が繰り返される、1回目は多くの人を犠牲にし、2回目は出来レースのように繰り返される、と指摘したわけです。 その指摘がどこまで正しいのか別にして、マルクスの言葉を借りるのであれば、2021年改正、2024年度改正に続き、2027年度改正も検討されたケアマネジメントの有料化論議は最早、「悲劇」「茶番」を通り越した「喜劇」と形容できるのかもしれません。 実際、財務省が「有料化すれば、囲い込み型ケアプランが解消し、ケアマネジメントの質が上がる」と言わんばかりの資料を公表したと思えば、ケアマネジャー(介護支援専門員)の皆さんが担っている給付管理について、厚生労働省が奇天烈な説明文書を作成する一幕もありました。筆者は有料化に一貫して反対の立場ですが、それでも賛否以前の問題として、苦笑いする場面が何度もありまし...

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