単独居宅のススメ

ケアマネジャーを紡ぐ会千葉支部長
佐藤 寛子

株式会社ひろびろの代表をしています。千葉県船橋市に開業し丸5年が経過しました。

独立前はケアマネジャーを紡ぐ会・宮﨑名誉会長のもとで勤務していたため、紡ぐ会発足当初から会の成長を見てきました。

今回は、ケアマネジャーを紡ぐ会発足当初の想いを振り返り、単独居宅の良さを伝えたいと思っています。

皆さま、こんにちは。

ケアマネジャーを紡ぐ会・千葉支部長の佐藤と申します。日頃からケアマネジャーを紡ぐ会の活動にご賛同いただき、誠にありがとうございます。

久しぶりにコラムの順番がまわってきました。

何を書こうかあれこれ考えた結果、今回は紡ぐ会の発足当初に立ち返り「単独居宅のススメ」について書きたいと思います。

現在、ケアマネジャーを取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

先日も「10/27の審議会で、厚生労働省はケアマネジャー資格の更新制を廃止する方針を固めた」との発表がありました。これはケアマネジャーにとって大きな変化であり、今後の人材確保・維持にも繋がるものだと思っています。

開始時期は未定とは言え、心の中でガッツポーズしたことは間違いありません。

その一方で、厚生労働省から「介護施設・事業所の協働化・大規模化」という発表がなされると、今後の介護業界はどう変化していくのか……と明るい気持ちばかりではいられません。

2015年9月16日、一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会(通称ケアマネジャーを紡ぐ会)は誕生しました。

発足当初、多くの介護関連の新聞に紹介されました。

当時、私は宮﨑名誉会長が経営する事業所に勤務しており、紡ぐ会関連の電話対応窓口をしていたため、様々な問合せの電話を受けました。

中には地域のケアマネ協会等の会長といった立場ある方から「誰の許可を取って‘’日本‘’だなんて名乗っているんだ!!」というお叱り?? 苦情?? の連絡を受けたこともありました。

多くを求められバーンアウトしてしまうケアマネジャーをひとりでも多く救うため、「よし! 明日からまた頑張ろう!!」そう笑顔で上を向けるような研修を開催するため、そして、ケアマネジャーの倫理として求められている「公正中立な立場」を守るため、単独型の居宅介護支援事業所の良さを伝え続けてきました。

私自身、名誉会長のもとで仕事をするまでは、大きな組織の併設事業所のある居宅介護支援事業所でケアマネジャーをしていました。

その間、「自社サービスへの誘導」に違和感を感じつつも、それが日常となっていました。

そうした中、単独型の居宅介護支援事業所に勤務することで「当たり前のことに気が付いていない」ということに気が付きました。

地域には、様々な特色を持った事業所さんがたくさんあるのです。

訪問介護事業所ひとつとっても個性があり、「このご利用者さまにはこの訪問介護事業所さんのカラーが合っている!」というものがあるのです。デイサービスも然りです。

「ケアマネジャーのマッチング能力」がどれだけ働くかによって、同じサービスを受けるにしても、ご利用者さまの生活に大きな影響を与えると思っています。

特定事業所集中減算ギリギリの80%を攻めた場合、地域の様々な事業所さんとご利用者さまをマッチングする機会が格段に少なくなります。

小規模では人員不足等のトラブル時に対応できない、ICT化に追いつけない、など多くの課題があることから「協働化・大規模化」をすることで人材の確保や経営改善への取り組みが必要なことはよくわかります。

ですが……

「公正中立な立場」を守ることによって生まれる選択の自由、特色ある事業所さんが地域にあることで守られる「その人らしい」暮らし。そうしたものを考えた時に、単独型の居宅介護支援事業所の良さと必要性を改めて見直していきたい。

そんな風に思っています。

独立を考えているケアマネジャーの皆さま。転職を考えているケアマネジャーの皆さま。

もし今、併設型の居宅介護支援事業所に勤務しているとするならば、単独型の居宅介護支援事業所に、一歩、足を踏み入れてみませんか?

そこにはきっと、今までは違うケアマネジメントの世界が広がっていると思います。

ケアマネジャー資格の更新制が廃止となっても、一定の研修の受講は必要となるようです。

ぜひとも前向きな気持ちで受講できるカリキュラムを望むとともに、今後も「明日からまた頑張ろう!!」と思えるセミナーを開催できる会であり続けることが、私たちの使命ですね。