福祉・医療制度改革ズームイン(20)2040年を見据えた医療提供体制改革、介護との連携は?

ニッセイ基礎研究所主席研究員三原岳

生産年齢人口が激減する2040年を意識した医療提供体制改革が本格的に始動しようとしています。これまでは「地域医療構想」という施策が展開されていたのですが、期限が2025年度に切れてしまったため、厚生労働省は幾つかの修正を加えた上で、「新たな地域医療構想」と銘打って、その期限を2040年に再設定しようとしています。 この政策は医療だけでなく、介護にも関係しており、特に利用者が介護サービスを受ける際の「入口」に当たるケアマネジャー(介護支援専門員)の皆さんにとっても、無関係とは言えません。 そこで、今回は新たな地域医療構想を巡る論点や介護との関係、ケアマネジャーの業務への影響などを検討します。

地域医療構想とは何か? まず、地域医療構想という政策を説明します。これは2014年改正医療法で創設された仕組みであり、各都道府県で2017年3月までに作られました。 当時、意識されていたのが「2025年」問題への対応です。つまり、人口的にボリュームが大きい「団塊世代」が75歳以上を迎える2025年をターゲットに据え、高齢化に対応した医療提供体制の構築が意識され...

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